岡山市中区江崎の岡山脳神経内科クリニック|脳神経内科・内科

〒702-8005
岡山県岡山市中区江崎104番地-16

MENU

雷鳴

雷鳴が轟いて、9月になりました。一天にわかに掻き曇っての土砂降り。昼前、夕方、夜中と、少なくとも3度襲ってきて、カミナリデイとなりました。防災に思いを馳せるべき9月1日に相応しいと言うべきかどうか。あまり激しいと、荒天に気をとられ、防災に思いが至りません。そういえば、雷の季語は“夏”。“9月”の書き出しに雷では違和感があります。詩的には「雷鳴と共に梅雨が明け、、、」ですねえ。しかし、現実に9月の嵐。台風の影響かもしれません。地球の温暖化は季節感を変えてしまいます。まあ、自然には抗わず、適応していくしかありません。温暖化防止の努力を尽くしたうえで。

ところで、同じ雷でもナント“稲妻“は秋の季語なのです。元は”稲夫“でイナズマと呼んでおりました。稲が実をつける頃にカミナリが鳴ると豊作と言われます。稲は秋に実ります(県北では8月中に稲刈りを終えているようですが)。実ると夫が忙しくなる訳です。妻は寝そべってスマホいじり、、、なんて普通はできませんね。アッ!できてる人もいる?。

“稲妻“で思い出すのは、アリゾナです。乾いた大気を引き裂いて、激しく光ります。めったに雨が降らない所ですが、雷雨時には元を取る勢いで派手に光り、土砂降りです。砂漠地帯には「雨の時は進入禁止」の道標が処々にみられます。降った雨が濁流となって一気に砂漠を突っ切るからです。街中の道は、日本とは逆に中央がくぼんでおり、雨の時は排水路です。水深20cmくらいになるとあちこちで車がエンストしてとり残されます。雨音、雷鳴、そして稲妻には砂漠ならではの壮観な趣があり、安全な家の中で体験する限り、ワクワクして治まりません。神にささげる踊りは、こんな風に始まるのだと感じます。

夕立が緩和してくれたとは言え、まだまだ暑い日々。しかし、8月26日には、通勤のため家を出たところでイワシ雲に遭遇。心なしか涼しく澄んだ風、虫の声。秋は着実に進行中です。コロナの季節もそろそろ終わりにして欲しいものです。