2021/11/03
金木犀が甘く香っています。花言葉は「謙虚」。今年は10月初めに一度咲き、ろくに香ることなくあっけなく終わったなと思っていたら、今度は本格的に咲いてます。二度咲きですね。音楽を聞いて昔の記憶が蘇ることがありますが、香りも時として思い出に直結します。生家の玄関わきに大きな金木犀があり、お米の収穫時期に香ってました。農家なので収穫、脱穀したお米は20Kgだか30Kgづつ蒲簀に入れ、軒下に重ねて出荷を待ちます。昼間の太陽で暖まった蒲簀は夕方になっても温度を保って気持ちよく、その上に寝そべり、残照の中で本を読むのが至高の時間でした。10歳頃の思い出。今やお米は強靭な紙の袋で取引され、蒲簀は見かけず、言葉すら聞かなくなりました。金木犀は毎年香りますが、時代はどんどん変わります。