岡山市中区江崎の岡山脳神経内科クリニック|脳神経内科・内科

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梅雨

529日からまとまった雨が降り、梅雨に突入しました。例年よりも一週間早いとか。これも地球温暖化のせいなのか、季節が早く巡って来ますね。台風も沖縄付近で出番を待っているとかで、しばらく雨への警戒が必要です。

ところで、低気圧が近づくと頭痛、肩こり、めまいが増え、関節が痛みます。気圧の変化を身体のどこで感じるのか。不思議です。

遠い昔、人類の祖先が狩猟生活を行っていた頃、雨が近づくと仕事を止めてゆっくり休むようプログラムされた身体を持つ人類が登場しました。一方で、雨でも常にお仕事モードの人類もいたのですね、きっと。生存競争に勝ったのはお休みモードを備えたわれらが祖先です。適当に休む人の方が、働きづめ人間よりも成果を上げるということです。成果はさておき、子孫の私たちは、狩猟生活から離れても、低気圧が近づくとお休みモード=副交感神経優位モードになります。そうすると、片頭痛体質の人は、関連した症状=頭痛、肩こり、めまい、ふらつき、立ちくらみ、吐き気、しびれ、動悸、身体のだるさなど、いろんな症状がいろんな組み合わせで噴出します。困りますねえ。元気があればお休みモードを闘争モードに切り替えると、症状は軽くなるかもしれません。

梅雨の雨が、なぜか人類進化の歴史に行きつきました。壮大な宇宙の営みに比し、人間は塵芥にも満たない小さな存在です。しかし、数限りない奇跡の結晶でもあります。そんな命を大切に生きたいものです。