2021/02/01
2月になりました。雨まじりの寒風吹きすさぶ日々、北国は吹雪です。子供の頃、2月は好きな季節の1つでした。育ったのは藁葺き屋根に隙間だらけの旧い農家ですが、寒さがつらかった思い出はありません。池や水たまりに張った分厚い氷の上に乗って遊び、学校に行く渡し舟を待つ間、みんなで焚火を囲んだのを懐かしく思い出します。人生前半は間違いなく夏より冬が好きだったと言えます。寒さは動けば暖まるけど、蒸し暑さからは逃れられません。寒くとも、立春の頃から陽光はどんどん明るく優しくなり、心が弾みます。そう、2月は新しい季節を探して野山を駆ける発見と感動の季節でした。エアコンで夏も快適になった今、寒い冬は間違っても好きとは言えなくなりました。それでもこの季節の透明な明るさには今でもワクワク。新しい命の予感が心を動かすのでしょうか。